2015年11月22日日曜日

カプチーノが売れているらしい?

本日、残念なハンドルを交換しに行きまして、そこで少し雑談したのですが、羽山自動車さんで、カプチーノが売れてるらしいです。
Webに出してる在庫車はいわば見本みたいなもので、お客さんから予算などを聞いて、業者間のオークションで出物を探してくるんでしょう、おそらく。
お店の在庫はあまり動いているように見えませんので。

これまでもコンスタントに売れていたようですが、ホンダがS660を発表した途端に売れなくなった、と言ってました。
期待感が高まったのだと思います。
ビートの再来。
あるいは、軽の本気のスポーツカー。
当時、オデッセイに絶賛満足中だったワタクシは、軽のスポーツカーそのものにはまったく興味がありませんでしたし、「ふ〜ん、またやるんだぁ。最近のスポーツカーブームの再来ってのも嘘じゃないのかもなぁ」くらいに考えていただけでしたね。
ただまあ、改めて当時の噂を考えると。
・完全新設計
・2シーターオープン
・新しくなった軽規格への対応
・4輪独立懸架の足回り
・660ターボ
この辺りのキーワードから見えてくる期待というのは、解る気がします。

先日、Twitterの方で、軽自動車のデメリットってなんだろう?って話をしたんですが、「遅い」「4人しか乗れない(法規制のため)」くらいしかなくて、最近の軽自動車は装備も充実し、並の普通車では太刀打ち出来無いほどの快適装備を備えていますし、新しい軽規格で大きくなったボディは衝突安全性も「以前から比べて」大きく確保されています。
また、アクティブレーダーサポートなどの新技術も軽にも採用されていて、安全面という意味での装備も(お金を惜しまなければ)充実しています。

この前、なんとなくスズキのスペーシア・カスタムのサイトを見ていたのですが、インテリアのページでぶっとびました。(笑)
「これ、もうオデッセイよりも快適装備なんじゃね?」
みたいな。

ウチのLifeなんぞは新しい軽規格ではありますが、装備も貧相でオートエアコンなんぞついていませんし、標準オーディオも貧相でCDくらいしか聞けません。
少し立派と言えるのはバックカメラが搭載されているくらい?
基本、なにも通信しないので、車載の時計なんぞ放置しているとどんどん進んでいきます。(笑)
#まあ、一年放置で5分くらいですけど。

まあ、そのスペーシア・カスタムなんぞは、お値段もかなりいいお値段で、ぶっちゃけ、小型普通車なんぞ目じゃないくらいの乗り出し金額になると思います。

しかし、その辺の初期投資は、普通車でも豪華装備にすればあまり変わらなくなりますし、そもそもの維持費(税金)が全然違います。
最近のクルマの品質考えると、軽自動車だから寿命が短いとも思えませんし。
#昔の軽規格のモノは5年を超えると、ボディのヤレが。塗装とかも。

こうなると、軽自動車のデメリットは、エンジンが660ccに制限されていることによる「遅さ」と法規制による「最大4名乗車」しか見当たらないわけです。

誰しもがセカンドカーとして軽自動車を使うわけです。
結果として、軽自動車の中古価格も高めで推移するわけですが。
#この年式がなんでこの値段ナンダヨーってのはよく見かけますよね。

ワタクシも、今回カプチーノを購入する前に、当然普通車を検討しました。
Z33とか。(笑)
#他に有力だったのはMR-S、BMW Z3辺り。MR-Sはタマがなかったのと意外に高かった。Z3はやっぱり、外車ってことで維持が厳しそうってことで見送り。安かったんだよなぁ。

そこに衝撃的に発表されたS660。
そもそも、これを購入しようとしているひとは、4名乗車なんて最初から考えてないからデメリットにならないし。
あとは、「遅さ」だけど、イマドキの660ターボ。しかもホンダの本気。
これは期待せざるを得ないでしょう。

んで。

最初の話に戻るわけですが、実際にS660が発売されて、試乗車が出回るようになってから、羽山自動車さんでは、カプチーノが売れ始まったそうです。(笑)

待ってた人たちの期待とは違った、ということなんでしょうね。

いや、ワタクシも試乗してきました。発売後、かなり経ってからですけど。
そもそもカプチーノを購入検討している頃の話です。
カプチーノには試乗出来なかったので、どんなものなのかな、と。

友人曰く「よく出来たふつーのクルマ」。
たしかに良く出来たクルマだとは思いました。
ただ、乗ってワクワクするか、と聞かれると「No」でしたね。

ハンドリングや止まる、曲がる、などには気持ちにクルマがきちんと付いてきてくれるクルマだと思います。
ブローオフバルブも標準装備されていて、アクセルOFFで「パシューン!」とか鳴りますし、それなりに「その気」にさせてくれる演出もあります。
視点も低いですし、カッコもスポーツカーのそれです。
まあ、ミドシップの良さが解るほどの試乗コースではなかったので、ほんの触りだけ、でしたので、「個人の感想」として聞き流して欲しいところはありますけど。

試乗から戻ってきて、ワタクシの頭の中に出来上がっていたイメージは「よく出来た軽自動車」でしかありませんでした。
乗ったのがCVTということも影響しているとは思いますし、快適装備満載で、アシに使うのも気軽に乗れて、ちょっと踏み込むと「気分的には速い」状態になりますし。

加速時、スピードメーターを視界に収めながら走ってたんですが、自分の体感するイメージに車速は付いてきていませんでしたね。2割り遅い。(笑)
#ビートもそうだったなあ。

んで、ディーラーの営業に「いくらなんです?」と聞いたところ、確か「280万乗り出し」と聞いたような気がします。
まあ、全部入りモデルで、これ以上なにも付かないモデルでの話だったと思うんですが、金額聞いた時に、内心で「これに280万払うなら、911のType996の中古探すわ!」とココロの中で盛大にツッコミを入れたのを覚えています。わら

もちろん、ポルシェ911Type996とS660では維持に掛かる費用はまるで違いますし、Type996もそろそろおじいちゃんなモデルです。
それでも、S660に10年乗るなら、911に3年乗りたいです、ワタクシは。

この辺、好みの問題というか趣味の問題というか、おそらく賛同は得られないと思うので、スルーして頂いて構いませんが。
よく出来たシャーシと足回りに電制スロットル、安全装備、手の内に入る速度域、安全に楽しめるのはS660でしょう。
でも、間違いなく、乗ってワクワクするのは911です。
友人のType964に乗った時の興奮は今も忘れられません。
一生の思い出だと思います。
なにしろ、Theポルシェとも言える964ですからね!
#ワタクシでは維持は無理。(笑)

そんで。
おそらくS660の金額を払える年代となると、若い頃にスポーツカーに憧れたけれども、予算の都合で見送らざるを得なかった今はおじさんって方々が多いのではないかと思います。
加齢による反応速度の劣化なども考えるとS660のCVTモデルで気分はスポーツ、実際はランナバウトという乗り方も否定しません。
奥さんと二人、日常の買い物にも、荷物が多くなければ余裕で使えるでしょうし、連休にはドライブというのも悪くないでしょう。
実際、快適だと思いますし。

でも。

おそらく、S660に期待されていたのは、そんな「誰でも乗れるスポーツカー」ではなかったんじゃないかと思うんです。

例えばビートのような、限界は低いけど、目一杯頑張ると、どこ吹っ飛んでいくか解らないドキドキワクワク感。
失敗するとアレな速度でも、決まった時の壮快感。
ただ、惜しむらくは、ビートは、もう年式的に状態のいいのを探すとプレミア価格になってますし、そもそもNAなので、速くはないです。

ミドシップレイアウトのため、ひとりで乗るならともかく、助手席が塞がってると、マトモに荷物も乗りませんしね。

そこでカプチーノなんだと思います。
新車で何台売れたのか知りませんが、意外に探すと程度のいい個体が見つかる場合があります。
まあ、極上のものはプレミア価格になってますので、ある程度レストアベースとして考える必要があるとは思いますが、そこを「クラシックカー」という認識で、レストアも楽しみの一環として捉えるならば、S660より、よほどエキサイティングなクルマであることは間違いないでしょう。
つか、二日間乗りましたけど、給排気系のモディファイだけで、ワタクシごときでは扱えないくらい速いクルマなんです。
S660の安心感とは無縁で、「これ、大丈夫なのか?」という速度で走りますし、タイヤかあ伝わって来るインフォメーションを読み違えると、かなり危ないと思います。
幸い、今はスタッドレスで限界低いため、タイヤが限界を迎えると、わりと解りやすく「撚れ」ますなので、ちょっとでも違和感を感じたらアクセルOFFでブレイクに備えるわけですが、今のところ、ちょっとリアが数センチ飛ぶくらいで済んでますので、危険な感じはありません。
ノーマルタイヤに履き替えるとどうなるか解りませんが。
マジメな話、まだコーナーでは頑張れませんが、前がクリアになっている時にアクセルを踏み込んだ時のシートに押し付けられる感覚は、オデッセイのVTECにもひけを取りません。
#絶対的な速度はオデッセイの方が圧倒的ですけど。

踏んだ時の手応えというか、腰に感じる加速Gが快感なのです。
これは直線番長になるのも仕方ないと思いました。
#ワタクシはバイクの時代から直線番長で、「コーナーで遅れてもストレートで追いつけばいいじゃない」という理由から、バイクも2ストの大排気量とか乗ってました。(爆)
#4スト250ccのオフロード車に乗っていた友人は、「コーナーで引き離しても、立ち上がりからの加速であっさり追いつかれるのは悔しくてたまらない」と漏らしていましたので、ワタクシの直線番長っぷりがお分かりいただけると思います。

まあ、今はラジコンの経験もあり、クルマは思い通りに動かない、というのも理解していますので、コーナーの進入速度には気を使いますし、FFならフロントのトラクションのかけ方には気を使って走っています。
FRは久しぶりなので、この辺のところ、まだ慣れないので、恐いからストレートでしか踏みませんけど。

で、S660はチューニングしても、あまりパワーを上げられないそうなんです。
元になるN-Oneのエンジンそのものがダウンサイジングターボという方式だそうで、その手の説明はそういうサイトにお譲りしますが、単純に言ってしまえば、最近のエコカーとして認可を取るために、エンジンそのものに余裕がないタイトな設計になっているところに、低回転から効果を現すタービンを付けて、どうしても細くなりがちな軽自動車の低速トルクをターボで補ってやる、という発想らしいです。
まあ、ターボじゃなくてもスーパーチャージャーでもモーターでも良さそうな気がしますが、日本人にはターボ=速いって思い込みがあるんでしょうし、ターボが付いていて、燃費もいいなら、走りにも期待が持てるのでは?と思ってしまうんでしょうね。
なお、N-ONEのエンジンはノーマルではきちんと低速からターボが効果を発揮し、かといって、ムダな燃料も使わず、設計通りの低速トルクが太いCVTと相性のいいエンジンに仕上がっているそうです。
そのため、街乗りなんかでは非常に楽だとか。
車検の代車で乗ったことがありますが、N-ONEは良く出来ていていると思いました。
ただ、室内が狭いので、一人で通勤用とか、夫婦でお買い物、とかに向いたクルマだと思います。家族で旅行とかに向いたクルマではありませんね。
小さなお子さんがいるご家庭にも向いてないと思います。
その場合はN-BOXになると思いますが、こちらは、エンジン音が車内に飛び込んでくる上に、気持ちを掻き立てるようなエンジン音ではなく「ブモー」って感じの情けない音なので、両側スライドドア、広い室内、などのユーティリティは及第だと思いますが、ワタクシの趣味ではありません。
その辺改善したのがN-WGNらしいのですが、オデッセイの車検の際に代車として出してもらえることが決定していますので、ちょいと乗ってみようと思います。
#とはいえ、代車乗り回す趣味はないので、自宅への往復だけですけどね。

とまあ、その手の事情が明らかになるにつれ、S660への興味が薄れたひとたちが、こぞってクラシックカーであるカプチーノに手を出している、という状況みたいです。

まあ、速さを求めるなら、他にいいクルマはたくさんあると思います。
値段もこなれてきているR33-GTRとか。
素直にインプレッサとかランエボとかですね。
電子制御満載で、クルマに乗せられている感は強いかも知れませんが、ワタクシは、そういうのはクルマの正常進化と考えていますし。
誰でも乗れる300km/hカーというのは、ワタクシにとっては魅力的です。
#買えないんだけど。

ワタクシの考えとしては、電子制御による安全に速く走れるというのはクルマの正常進化ですし、それで事故が減るなら言うことはありません。
一方で、羽山自動車さんの言葉で印象深いのが「やっぱり乗せられてるんじゃなくて、自分で操りたいとも思うんですよ。そういうクルマが手元に一台あってもいいのかな、って」と話をされました。
ああ、だからカプチーノなのだなあ、と思いましたけど。
羽山自動車さんの個人所有されているカプチーノは、かなり手が入っていてサーキット走行がメインという車両なので、ふつーのカプチーノとは違うと思いますし、操れるドライバーの力量もワタクシとは比較にならないと思いますが、カプチーノをチューンして150PSというのは、今の64PSでもダメかも知れないと思っているワタクシとしては異次元の世界です。苦笑
実際、菅生を走ってるらしいですが、「軽だと思って侮ってくる連中は、大抵タイムで上回りますからね。自分でも、なんでここまで仕上げてしまったのか解りません」と笑っていました。

んで。

カプチーノ限定ですが、探すと、いまだに新品のチューニングパーツが売ってるんです。
給排気系もそうですし、タービンキット、ECU等々。受注生産になりますが、エアロなんかもふつーに買えます。
サーキット走るならタワーバーも新品が買えるんです。
なので、おじいちゃんなのに、ドーピング可能なんですね。
もちろん、パワーを上げればボディ等にダメージが蓄積するわけですが、その辺の強化パーツも出ています。
最大の問題は、年式によるボディとかシャーシへのダメージ。サビですかね。
サビ対策がしっかりしている個体は、ヤレはともかく、まだまだ実用に耐えるようです。
ボディ剛性確保のためのセンターブレースなども出てますし、リアメンバーの強化パーツもあります。
あとは、さすがに寿命を迎えたカプチーノから部品取りで流れてくるオークションで売られているパーツなども見逃せません。
新品ではないとはいえ、まだ使えるパーツがそこそこ流通していますので。

この辺の事情もS660見送りの理由だったりするのかな、と思ってます。

S660はダウンサイジングターボなので、弄っても速くならない。
一方で、カプチーノは、デチューンされた状態で発売されているので、本来の姿に戻してやれば、速くなる。

Webで探してみると、本当にライトチューンで80PSなんて珍しくありません。
#扱えるのかどうかまでは知りません。

まあ、予算的な都合でS660は間違いなく買えなかったので、単純に僻みと思って貰っても構いませんが、ワタクシはカプチーノを選んで正解だったと思います。

とはいえ、足回りはどうにかしないと、ボディにもダメージ来るな…。

ちなみに。
カプチーノ、購入して、あっさり事故って廃車は珍しくないそうです。
特に若い子が、リミッター効くまで踏み込んで自爆するとか。
攻めたくなる気持ちは充分理解出来る速さですが、せめてクルマが発するインフォメーションはある程度理解できるようになってから、いろいろなことに挑戦するといいんじゃないかと思いますけどね。

これからの季節、スタッドレスだし、路面グリップも落ちるし、ドリフトにチャレンジしてもいいかも知れんねぇ。
#スタッドレスは、おまけでつけてもらった中古品がついてるので、今シーズンで使い潰してもあまり痛くないし。

ま、ワタクシもいい歳ですし、無茶はやらんで置きますけどね。

そういや。
社外マフラー(メーカー名聞いた気がするGJだったか?)、毒キノコ以外にも、ブローオフバルブも付いてるようで、アクセルOFFでワタクシのカプチーノのも「パシューン!」と音がします。
派手な音ではないんですが、なんつーか、正直恥ずかしいです。

おっさんが、爆音立てて走ってるのも恥ずかしいですし、ローダウンなのも恥ずかしいですし、ブローオフバルブの音もも恥ずかしいです。orz

まずはノーマル方向に戻すことを検討した方がいいのかも知れないなぁ。

ちなみに。
マジメにアクセル踏むと、毒キノコからの吸気音もして、「あー空気吸ってるなぁ」とは思うんですが、この辺もワタクシには過剰装備な気がしています。

ま、慣れるまで、なんですかね。

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